操法実施上の基本事項 |
第18回全国消防操法大会操法実施要領 |
1) 全般的事項 |
ア 操法は、安全を確保するとともに迅速確実に行うこと。 |
イ 送水圧力は4Kg/cuまたは0.4MPa以下とすること。 |
ウ 指揮者及び隊員の動作は、原則として駆け足とし、動作及び操作の区切りは、 節度正しく行うこと。 |
エ 隊員は使用器具に精通するとともに、これの愛護に心掛け、操法実施前後には 任務分担に基づき機会器具の点検を行うこと。 |
オ 吸管補助員を1名つけること。吸管補助員は防火水槽に投入された吸管を確保 するとともに、隊員が指揮者の「おさめ」の号令により集合線に集まる際に支障 にならないように吸管 を水槽から出し、移動すること。 |
2) 指揮者について |
ア 指揮位置は常に指揮に便利で、かつ各隊員を掌握出来る位置であること。 |
イ 各隊員の動作および操作を十分に監視し、必要により指示命令を与えること。 |
ウ 号令は明瞭で、指示・命令は簡明適切であること。 |
3) 指揮者及び隊員について |
ア 操作の姿勢については、次ぎにより行うこと。 |
(ア)低い姿勢で操作を行うときは、折ひざまたはこれに準じた姿勢をとること。 (イ)立った姿勢で操作を行うときは、足を1歩開くかまたは、踏み出した姿勢をと ること。 |
イ 他の隊員の任務に属する操作を行ってはならない。 |
ウ 延長ホース(第1、第2ホース)に、送水に著しい障害を及ぼすようなねじれが ある場合は、「放水始め」の伝達を行う前に修正しなければ ならない。 |
エ 事故防止を図るため、必要なときは臨時の処置を行うこと。 |
4)各操作要領 |
ア 筒先を背負う要領 |
右手でノズル付近(回転部分以外)を、左手は背負いひもの中央を持ち、右手を 頭上に左手を右脇下にして頭及び左腕を背負いひもにくぐらせ、ノズ ルが右肩に 元金具が左腰の近くにくるようにする。 |
イ 筒先を降ろす要領 |
左手で筒先の取手近くのプレイパイプを握り、元金具を腹部から頭上へ移動し、 背負いひもを右手で持って頭をくぐらせ、右手はノズル付近(回転部以外)を 持ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち帰る(収納時は除く) |
ウ 筒先の結合と離脱要領 |
(ア)筒先の結合 |
ホースのオス金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近を押さえ、 オス金具に筒先を合わせ、筒先をまわし又は押しつけて結合し、こ れを確認す る。 |
(イ)筒先の離脱 |
筒先を離脱するには右手でノズルを持ち、右足際に筒先を立て右足でホース を跨ぎ、左足先でホース金具部付近を押さえ、筒先をまわし、又は離 脱環を 引く。 |
エ ホースの搬送要領 |
右手でメス金具部を、左手でメス金具野反対側を保持し、メス金具が上部斜め 前方になるように左肩上に乗せ、左手でメス金具部を保持する。 |
オ ホースの展張要領 |
右足先でメス金具近くを押さえ、右手でオス金具を確実に保持し、左手はホース に添えて展張方向を定め、前方に転がして展張する。 |
カ ホースの結合 |
ホースを結合するには、ホース金具部のオス金具がやや上を向くように右足 先でホース金具部付近を押さえた後、ホース金具部のメス金具を両手に持 ってホースのオス金具に合わせ、メス金具を押しつけて結合した後、ハカマ部 分を両手で引いて結合を確認する。 |
キ 基本注水姿勢 |
右手は取手、左手はノズル近くのプレイパイプを握り、握った右手を右腰にあて るようにし、仰角概ね30度(標的注水中は除く)で保持し、体形は左足を1歩 前、膝をやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足は放水の反動力を押さえ るため、まっすぐ伸ばし前傾姿勢をとる。 |
ク とび口の構え方 |
左手はとび口柄の中央部、右手で柄の後端おおむね10pの位置を握り、握った 右手を右腰部に当て左腕を水平に伸ばす。また、左膝はやや曲げると同時に体 重を前方に置き、右足はまっすぐ伸ばした前傾姿勢をとる。 |
ケ ポンプ車乗車後の操作要領 |
ポンプ車操法の場合、各隊員は乗車後、指揮者の「操作始め」の号令により次の 操作を行う。 |
(ア)ドア付きの車は、ドアを開いてもよい。 (イ) ポンプを作動させるために、ギアチェンジ等の必要な車は、当該操作をする こと。 (ウ) 4番員は各隊員の上記操作の完了を確認した後、「よし」と合図すること。 |
コ 伝達経路 |
火点側とポンプ側との間の隊員の移動経路(伝達経路等)は、概ねホースに沿っ て最短距離を進む事とする。 |
5)その他 |
ア 操作実施要領中、「・・・・・にいたり」とは、基本の姿勢から足を1歩開くか、又は 踏み出した姿勢をいい又、「・・・・停止し」とは、基本の姿勢を意味するものである こと。 |
イ ホース延長ん際し、搬送に便利な位置に、又は展張に便利な位置にホースを搬 送する場合は、ホースを両手で抱えてよいものとする。 |
ウ 放水中止に伴って、エンジン回転が上昇した場合は適宜スロットルバルブを操 作して調整すること。 |
エ 待機線、集合線、伝令停止線、及び放水停止線は表示する。 |
オ 破壊地点とは、ポンプ車又は、小型ポンプのほぼ中央部の延長線上で@の左 側に並行とする。 |
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