『軍曹のアウトドア』

               フリークライミング

僕は高いところが苦手なのだが、一度フリークライミングをやってみたいと思っ
ていた。しかし身近な知り合いでフリークライミング経験者がいないので、浜松
市のSCC(squeare climbimg center)へ単独チャレンジしてみた。僕が今までや
ってきた登山は、既存のコース通りに踏破するといったもので、決してスリリング
なものでは無かった。


12:30頃現着。お客さんは初老の男性が一人居るだけで、ド素人のデビュー戦
には好都合だ。まずはビデオで危険な行為、マナー等を勉強するのだが、専門用
語が多く理解に苦しみます。ビデオが終わると早速シューズを履き、ハーネス(安
全帯みたいなの)を締め、イチロー似のインストラクターのお兄さんがロープの結束
や、ウオールにはいろんな色や形のホールド(取っ掛かり)があるが、登るきは同じ
色のホールドを使って登ること、それぞれ難易度ランクがあり5.8とか5.11とか
いう表示がコース下部に表示してある事、上まで登ったら「テンション!」とビレイヤ
ー(ロープを確保している人)に声を掛ける事など基本的な事を教えてくれました。
 
 「ではこの5.8をまず登ってみましょう。」
 と言われ「いきなり!?」とチョットびびった。少しは低いところで練習するのかと思
いきや、最初から18mを登れと言うのだ。「これはやばいことになった・・・・。」と思い
つつも今更やめますとも言えず、「やばい、やばい」と垂直な壁のホールドに手を掛
けた。なんとか自分の手の届くところに次のホールドがあり、ジワジワ登ることが出
来る。途中で腕はパンパンになり、頭や顔から滝の様な汗が噴き出してきた。

 なんとか登り上げ初めて下を見ると、高い高い。ここで何と言うべきだったのか、緊
張と疲労で最初に教えて貰った言葉は記憶に無く「∝∂????!」と、何かとんちんか
んな震える声で下のインストラクターに言うと「じゃ、壁から手を離して下さい」と言う。
 今ホールドから手を離すと、地上18mの高さでロープ1本にぶら下がる芋虫状態
になるのだ。「だだだだだだだだ、大丈夫かいな?」と恐る恐る手を離すとトップのカ
ラビナを支点にして、スルスルと下降を始め無事着地する事が出来た。

 少し休憩し、ビレイ(ロープの確保)の仕方を教えてもらい、実際にインストラクターが
登り自分がビレイヤーとなって指導を終わった。その後は豊橋からトレーニングに来
ていた、63歳のベテランクライマーとペアを組み、いろいろ親切丁寧に基本を教えて
もらいつつビレイを交替しながら他のコースにチャレンジしていった。

 久しぶりに気力と体力の限界を感じた。
 次のホールドにどうしても手が届かない、足も運べない、そのうち体を保持する事さ
え限界にきて、「くぅ〜!」と最後の大和魂を振り絞っても「手も足も出ない」状態とな
り、情けないけど「テンションお願いしますぅ」と言わざるを得ない時の悔しさ・・・・・。
 
しかし握力無い無い病となり、顔から汗を噴き出し気分は爽快でした。
 この前東京へ出掛けた際に、お茶の水でクライミングシューズとハーネスを買って
きた。 さぁ!フリークライミングにへなちょこチャレンジだっ!

                    


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