『軍曹のハンドメイド』   

  父ちゃんの椅子

 僕たち家族は畳が好きで、当然自宅居間も畳です。
ソファを置くには不自然だし、座椅子ではイマイチ・・・・。
新聞を読んだり、ビールを飲んだり、パソコンを使うとき
に使う、座面高さの低い椅子を欲しかった。
 いろいろ調べてみると、くつろぐための椅子と勉強や仕事
に使う椅子とでは、作りがだいぶ違うようだった。
くつろぐ椅子は背もたれの角度が15度位、一方
勉強する椅子は直角に近くなるといったように。

  


  

 材料は座板、肘掛け、背もたれ部が2×4材(t38×w100)、脚は米松無垢、
Φ16丸棒だけです。

@  座板は2×4材を4枚プレーナー掛けした後、ハタガネで圧着します。

A  デコボコの表面を木材用の刃を付けたグラインダーで平らにします。
   (このグラインダーが今回は大活躍しました) グラインダーって何とな
   く鉄鋼用のイメージが強いようですが、木材削り用の刃を使うと面取り
   やR掛け作業などがバリバリ出来ます。特に今回のような椅子は棚や
   タンスの指物と違い、荒っぽい作りの方がハンドメイドっぽくてイイ感じ
   になります。

B  背もたれ、肘掛けも2×4材をグラインダーで整形します。(背もたれは
   背中に当たる部分も湾曲させました)

C  ドリルでそれぞれの部材に丸棒穴を加工します。背もたれは15度の角
   度を付けたんですが、これがチョット失敗で、パソコンをするときに使うに
   は角度が大きすぎました。直角で良かったと少し後悔しています。

D  脚になる板に罫書きをして、ジグソーで切り出します。ホゾも加工してお
   きます。畳の部屋なので、脚は接地面積が大きくなるようにしました。

E  座板裏側に脚接合用のホゾ穴をノミとトリマーで掘ります。最初から寸
   法通りに掘らず、脚のホゾに合わせながら作業をすれば、ホゾ穴が大
   きくなりすぎることを防げます。

F  今回は使い古した感じを出すため、オイルフィニッシュで塗装してみま
    した。

   座板高さ     280o
   肘掛け高さ   210o
   背もたれ高さ  360o
   座板       400×450o


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