南信州紅葉サイクリング 2日目 10/25(日)三峰川林道 分杭峠 

2020/10/25

おにぎり3個の朝食を食べてから、6:06に平家の里を出発した。
今日は三峰川林道を探索するのが楽しみなのだ。

昨夜作っておいてもらったおにぎりを食べて、6:06出発。

三峰川林道を塩見岳に向かって遡る。 この道はオフロードバイクでも走った事がないので、今回の旅程の中でも大変楽しみにしているステージである。
三峰川のせせらぎを聞きながら、冷気に包まれた気持ちの良いダートを走る。

通行可能な区間なので、路面も良く踏みしめられており走りやすい。

7:43 ゲートによって封鎖されてる箇所に到着。

すいません、自転車を担ぎ上げてゲートを乗り越えました。
程なくして、崖崩れで路面が埋もれている箇所が現れた。

自転車なので押して歩けば難なくクリアできる。

先に駒を進めます。 
巫女淵の霊泉

岩肌から冷たい水が湧き出ている。 
路面も荒れ放題。

がんがん進みます。
8:53

行けるとこまで行って、引き返す事にしました。

今日も天気快晴 気分も最高だ♪
誰もいない、川のせせらぎ以外、何も聞こえない。

たまらんですね。
杉島集落まで戻って杉島橋を渡り、浦という集落を目指す。

対向車も歩行者もいない静かなダートでペダルを踏み続ける。
贅沢な時間であります。
やっと浦に到着した。

20代の頃、オフロードバイクで何となくここを走った時、平重盛の墓と書かれた看板を見つけてびっくりした。こんな所にも平家の落人がいたのだ。浦という地名も意味ありげだ。
これが平家の流れ、小松氏の先祖の墓。

陰暦2月4日には先祖祭が行われてきたとの事。その日には各戸に伝わる赤旗を持ち寄って、墓の周りに立て並べたそうだ。公民館では「小松内大臣平重盛卿」と書かれた掛け軸を掲げて、祝宴を挙げたようだ。

ただ、現在では7名ほどの住人の内、元々の地の方は2名ほどしかいないらしい。祭りも行われていないと言うことを、住まわれている方からお聞きした。
通行止めのゲートを何度か乗り越えて、浦集落から分杭峠を目指す。
通行止めの原因が判った。 ここだな。

崩れるなよ、崩れるなよと心の中で念じながら、山肌に残った僅かな路面を慎重に進むのだ。
最初にここに来たのは19歳の時だった。

毛布を積んだセドリックで日本海から下ってきた。まだ未舗装路だった。それからオフロードバイクで何度も越えた、想い出多き分杭峠。

本当に浜松につながっているのか、最後まで不安でいっぱいだった。

それが秋葉街道、塩の道に興味を持つきっかけだった。
本日、もう1つの大きな楽しみが、天空の池だ。 大鹿村の中学校横からR152を離れて、大池高原方面に山道を急登する。

今日食べたものは朝5:30頃食べたおにぎり3個、9:00頃食べたドーナツ万十のみ。 ただいま14:36。空腹に耐えかねて、路肩に落ちていた栗を拾って渋皮がついたまま、いくつか口に入れた。 カロリー不足でペダルを踏むパワーが出せなくなってきた。

腹が減ってれば生の栗だって旨い。  熊に見つからなくてヨカッた。
天空の池に向かう道中、だいぶ陽が傾いてきた。 かなり登ってきた。通行止めのゲートをいくつか通り越してきた。
右カーブを曲がると突然、こんな風景が現れた。  これは確かに通行止めも致し方ない。

道路が全面、谷に向かって崩れ落ちている。

右側法面を巻けば、パスすることも出来そうだが、すでに陽は西にだいぶ傾いている。本日の宿に暗くなる前に着くには、これ以上チャレンジするのは得策ではない。 引き返そう。
こんな気持ちの良い山道を里に下る。
伊達じゃないですね、この警告。 

「道路がありません」 確かにありませんでした。
今日の宿は大鹿村大河原の赤嶺館

大河原村と鹿塩村が合併してできた大鹿村。平成の大合併にも飲み込まれず、がんばっている。応援したいな。

大鹿村や高遠、遠山に関する本が宿に置いてあって、大いに興味をそそられた。

夕飯と風呂をいただいた後、部屋に借りてきて読みあさった。翌朝、いつもの習慣で4:00頃には目が覚めて、朝ご飯までの時間もひたすら読書した。特に今井 積さんの「山の村に生きて」が強く印象に残った。 
本日のまとめ

走行距離 100.1km  上昇高度 2144m 


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