「軍曹のちょこっとコラム」

   がんばれ!  台風と闘う小笠町消防団

2004/10/23

今年2004年は台風の当たり年のようで、10月20日現在日本に上陸した台風は10個を数え史上最多となりました。10月9日の祭り第一日目に小笠にやってきた超大型台風22号は、町内にも多くの爪痕を残しました。そして今回(10月20日)の23号も超大型の看板をひっさげてのお出ましです。小笠町消防団の活躍の一部をレポートします。

     

     10月9日 台風22号接近に対する消防団の活動(一部)

5:15 役場防災主任から電話での出動指令で本部集合。

5:40 南ニュータウン地内で道路冠水 土嚢拵え、土嚢積み開始 このとき道路は濁流となっていた。

6:30 第3分団の救助ボートを用いて体の不自由なお年寄りの救助開始

7:20 南ニュータウン町内会に避難勧告発令 避難場所は南小学校体育館 ポンプ車等を使って要救助者を体育館へ搬送

15:00 台風は御前崎先端をかすめて進む

    * 河東 東谷池より越水し勾配のきつい道路を濁流となって流れる。 土嚢積み及び交通整理行う(県道相良大須賀線片側通行)

    * 高橋交差点からローソン手前まで県道冠水し県道掛川浜岡線通行止め。 交通整理行う

* 南ニュータウン北側の江川土手より越水 土手に土嚢拵え及び土嚢積み
* 黒沢川越水し岳洋地区道路冠水、床上浸水一軒 土嚢拵え及び土嚢積み約500個
* 棚草地区で流れ出た土砂で土管が埋没、土砂の排出作業
2004/10/9 6:30頃 岳洋地区の様子 
消防団各分団は6:00前より集合開始し、土嚢積み工法を開始する。岳洋地区でも第1分団が土嚢約500個を設えた後、救助ボートを投入し弱者の救助にあたりました。
2004/10/9 20:30頃 南ニュータウン地区  ポンプ車と可搬ポンプによる冠水箇所の排水作業    激しい風雨の中、早朝から休みなく防災活動を続けて疲れ果てているはずの消防団員は、夜になっても休む事なく活動を続けております。この水が捌けて道路が安全に通行できるようになったら撤収です。がんばれ3分団! 結局この日は朝6:00前に活動を開始し撤収命令が出たのは21:30でした。夕方からは雨も止み屋台を練りだしている町内会もあり、団員達はヘトヘトになりながらも、祭りの法被に着替えて自分たちの屋台に合流していきました。ご苦労様でした。僕も屋台へ合流。


   10月20日  台風23号接近に対する消防団の活動(一部)
丹野川に於ける木流し工法実施 仕事が始まったばかりの8:20頃消防団招集の報告を受け、帰宅し役場へ登庁。第1分団と共に岳洋地区へ土嚢積み工法実施。 その後丹野川のコンクリート護岸崩壊に対し第4分団が木流し工法を敢行、その応援に駆けつけた(←写真)。雨の中泥まるけになって土嚢を作って木に縛り付け、ロープで杭に結束してのり面に流す大変な作業だ。みんな雨の中、泥だらけで格闘していた。土嚢を縛り付けた木は重いし、足場はぬかるんで長靴が埋まってしまうし、重機は近くで作業してるし、川に落ちたら流されちゃうしと、危険と隣り合わせの作業です。しかも消防団員はそれぞれ自分たちの仕事を犠牲にして集まっております。
江川に於けるシート張り工法実施 22号台風の際、江川の土手の一部が崩落しており、その対策としてシート張り工法を施工する第3分団。この作業に入る前に南ニュータウン地内の道路に土嚢積みを施工してきたばかりだ。江川の土手は護岸工事がされておらず、先程来の台風でたっぷり水を含んだ泥の土手は、土嚢に打ち込んだ鉄筋や杭が何の抵抗もなくブスブスと入っていってしまう。今回も解散命令が出たのは21:00になってからでした。消防団の皆さん本当にご苦労さまでした。

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