『軍曹の貧乏旅行』

    夏の東北 徒然行  

1992.8.13〜17


 此処は南会津は舘岩村也。
昨夜、深夜に此の地に到着せる。其の日、岩手県は早池峯山中に露営す。
遠野にて其の昔、河童出る淵を見聞せり。世界民話博なる事、執り行われし
候。其処にて柳田国男の書「遠野物語」を購入せり。
遠野郷には昔話数多あり、語り部なる婦人の多きこと。

遠野より快適爽快なる国道を走る後、東北道をひたすら休まず南下し此処、
舘岩村に23:00到着せる。閉店間際の居酒屋店主に嘆願し、生ビール3杯
一気に飲み点けたり。後木賊温泉に浸かり、1:30に寝袋に伏す。

 本日快晴。湯ノ枝川にて「遠野物語」を読みつつ岩魚など釣りし給う。
此の川には我とブルチャ以外誰も見えず。
 泳ぐもよし、ビール呑むもよし、昼寝するのもこれまたいとおかし。
 本日は一日此処にて過ごす也。ひねもすのたりのたりかな。


   岩手山山麓にて露営  天気快晴気分爽快


 
      遠野 世界民話博   




  湯岐川 見よ!一面天然のウオータースライダー
    ブルチャと二人で朝から晩まで独占してしまった!




一日中この川で遊んだのだ。夕方バイクで2分の
湯ノ花温泉に入り、この川の石の上に寝袋を
広げてせせらぎを聴きながら寝た。
こんな贅沢ナカナカ出来ない。

                                                         1992 夏

    追記
        この旅は5泊6日の旅程でした。
       湯岐川の露営(4泊目)の翌日、ブルチャのバイクのスタータースプリン
       グが折れ、キックペダルが降りなくなり仕方なく、クラッチカバーを開けて
       シャフトを抜きました。
        シャフトが飛び出ていた穴を、どうして塞ごうかと(オイルが漏れるので)
       悩みましたが、穴を見つめていてひらめきました。一円玉だ!
       一円玉で内側から蓋をして、その上にチューインガムでシールしたのです。
       オイルも漏れず応急処置としては上出来でした。
        その後家に帰るまでずっと、押し掛けでエンジンを掛けたのは言うまでも
       ないでしょう。

       
        最終日の5泊目は秩父鉄道終点 三峰口駅のベンチ。
         早朝から押し掛けダッシュを敢行するブルチャの図。

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