自然栽培について

 菜も元は「おいしい雑草」だったんではないでしょうか?
昔から品種改良を繰り返し、現在のようなおいしい野菜に変化
してきたんだと思います。
 
 化学肥料を与えて無理矢理成長させ、殺虫剤や除草剤で守
られて過保護に成長した野菜では、生き物が持っている生来の
たくましさはなく、どこかバランスの崩れたものになるでしょう。
 先日TVで見たんですが、自由の利かない狭い鶏舎の中で、化
学飼料を与えられて育ったニワトリが産んだ卵と、広い敷地の
中で自然の物を食べて育ったニワトリの卵とでは、おいしさも栄養
価も全然違うそうです。野菜だって同じだと思います。

 周辺に点在する畑はどこも耕耘機で良く耕されており、雑草は皆
抜き取られて野菜だけが整然と植え付けられています。 時々作付け
しているお百姓さんが、噴霧器で殺虫剤を吹きかけたり、肥料を蒔いた
りしています。
 農薬が散布され虫も食べないような野菜が人間に無害だと思いますか?
それなら虫食いがあったって、安全な野菜を食べたい。そこでへなちょこ
チャレンジャーは無農薬自然栽培にチャレンジです。

 
 
 

 無農薬

 人間が食べておいしい物は虫達だって大好物のはずです。しかし、野生
の物なら文句はないけど、畑に植えた野菜は野生ではない。私の物だ。
虫に食べられちゃうのはチョット悔しい。でも農薬は散布したくない。
 ・・・・・・と言うときは雑草を生やしましょう。野菜より背が高くならない程度に
雑草を刈ります(抜いてはダメ)。地面を這う雑草はそのままにします。野菜
のまわりに草があれば野菜を食べる害虫だけでなく、害虫の天敵になるカマ
キリやクモ、テントウムシも集まるようになります。そんな益虫のみなさんが
害虫をやっつけてくれます。

 無除草

 雑草を生やしておけば(野菜より背丈が高くならないように)益虫さん達が集
まってくれるばかりでなく、土にも良い影響を与えてくれます。
 草が地表面を覆えば土壌の乾燥を防いでくれ、夏でも草葉の下は湿気を保ち
降雨時には雨の跳ね返りも無く、きれいな野菜が出来ます。また、草が枯れて
しまえば、残った根は地中で腐敗し良い養分になってくれます。
 毛細血管のように伸びる草の根は、人間が耕さなくても充分畑を耕してくれて
います。

 無耕耘

 草の根が耕してくれるので耕耘は必要ありません。
雑草の根の周りには有機物を分解してくれる地中微生物が住んでいますが、
彼らは地表から10p程の所に最も多く生息しています。
 彼らは酸素が多すぎても少なすぎても死んでしまいます。鍬や耕耘機で耕すと
この大事な微生物君達も殺してしまうのです。耕耘すると土中の石灰質も雨で流
出してしまい土壌の酸性化につながります。それを補うために化学肥料を施すと
いう悪循環が始まるのです。

 無肥料

 化学肥料は栄養ドリンクみたいな物で、それだけでは人も健康に成長しないので
す。ましてや多肥になれば必ず作物に弊害が現れます。化学肥料は地中の微生
物達も殺してしまい、長年続けると土地も無機質な硬い土壌になってしまいます。
 雑草が元気良く生い茂る土地なら土地も肥えているはずです。それでも肥料を施
したいなら堆肥をやりましょう。へなちょこ農園の草刈りをしたときに出た、大量の刈
草を鶏糞、米ぬか、土と混ぜて畑の一角に堆積してあります。もうそろそろ完熟堆
肥ができあがる頃です。


 

     ・・・・・・・・・・と何だかんだ言って、結局植えっぱなしの自然栽培じゃなくて放任栽
    培です。まぁこれからいろんな野菜を作付けしいき、失敗をたくさんしながら経験を積
    んでいきます。

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