『軍曹の貧乏旅行』
 
  
青春18切符で冬の北海道へ!


 青春18切符をご存じでしょうか?年齢に関係無く(!)1日\2300で、JRの
普通電車を午前0時からその日の午前0時を越した最初の停車駅まで何度
降りても、何回乗っても乗り放題という貧乏旅行者の強い味方なのです。
 5枚綴りで\11,500(ただし規定が改定され、綴りの状態でしか使用出来な
くなりました)。 使用出来る期間は学生の冬休み、春休み、夏休みの期間
です。 今回我々は年末年始の休暇を利用して北海道へ行く事にしました。
 言うまでもありませんが、宿泊はキャンプです。
 
 冬の北海道は以前バイクでツーリングしたことあるんですが、今回は彼女
(今の家内)と、とにかく安く行きたいが為に青春18切符で行くことにしました。
 日本一周の時にお世話になった戸川謙一夫妻、シャイダーと、雪中キャン
プ&クロカンスキーをする予定なのです。目指すは富良野線 は上富良野駅。
 まずは時刻表とにらめっこで(この作業が楽しいのだ)、作戦立案です。

 函館〜札幌間の快速ミッドナイト(ハイシーズンのみ途中駅には止まらない)
が2330に函館を出発し、次の停車駅が札幌へ630に到着する。どうしてもこれ
に乗車する必要がある。それには盛岡〜青森間をL特急(はつかり15号)に乗
らざるを得ないことが判明した(くぅ〜残念)。

 

 注: 次に記した日程は1993年当時のものです。現在とはダイヤが異なりま
    すのでご注意ください。

  


   1993.12.30出発

       浜松 103乗車

          372M         貧乏旅人に高い人気の俗称“大垣夜行”へ我が家
                      からの最寄り駅、浜松駅から乗った。終点東京まで
                      の約3時間半が、この旅で最もキツイ時間であった。
                      始発大垣駅に出発数時間前から行列ができる人気
                      列車に、途中駅で乗るというのがそもそもキビシイ計
                      画でした。ネコ一匹入れる隙間の無い列車がホーム
                      に入線してきたとき、卒倒しそうになりました。
                        (現在は全席指定席になりました)



       東京 442着 
           山手線 
       苦痛でしかなかった“大垣夜行”が東京駅に到着し、
                      列車のドアがあいたとたんにホームに飛び出し、山
                      手線始発に飛び込みます。




       上野 509発
            521M 
      北の玄関口上野駅から東北本線始発の普通列車
                      に乗ります。ここからひたすら普通列車を乗り継ぎ
                      続けるのです。車両は空いていて快適です。



       黒磯 745着 755発
            127M    
    駅弁を買って朝飯を食います。車窓に自然が
                       広がり始めます。



               
       郡山 856着 907発
             1159M 
     各駅停車の鈍行列車の旅を満喫出来ます。



       福島 1000着 1030発
             577M     
   各駅停車の鈍行列車の旅を存分満喫出来ます。



        仙台 1152着 1200発
             533M     
   各駅停車の鈍行列車の旅を思う存分満喫出来ます。



        一関 1335着 1352発
             1445M     
  各駅停車の鈍行列車の旅を十二分に満喫出来ます。



        北上 1435着 1436発
             1545      
    各駅停車の鈍行列車の旅を目一杯満喫出来ます。
                         常人ではもう耐えられないでしょうが、鉄道
                         が好きで貧乏旅行も好きな私に苦痛どころ
                         か、この“時間”が楽しくてしかたありません。



        盛岡 1528着 1538発
           はつかり15号      
 残念ながらここでL特急に乗らなくては行けません。
                         指定席は半年前に予約済みです。鈍行列
                         車も楽しいかれど、特急はやはり快適でした。



        青森 1757着 1805発
           快速 海峡15号   
  指定席は当然確保済みです。いよいよ海峡トンネル
                         までやって来ました。浜松103に出発してここ青
                         森まで、まだ16時間54分しか経っていません。
                         まだまだです。



        函館 2034着 2330発
            快速ミッドナイト
     函館では乗り継ぎに時間があるので食事をします。 
                         一度改札を出て市内のお寿司屋さんで、北の
                         海の幸を頂きました。本当はここで銭湯にも寄
                         るつもりでしたが時間が無くなり入れませんでし
                         た。快速ミッドナイトはカーペットカーとリクライ
                         ニングカーの構成で当然指定席です。2330発
                         ですが0時を越えた次の停車駅が札幌なので、
                         1枚の青春18切符で終点札幌まで乗れちゃう
                         訳です。カーペットカーを予約したはずだった
                         んですが、何故か指定席番号はリクライニング
                         カーの番号でした。

                          


        札幌 630着          
                          浜松を出発して29時間27分やっと早朝の札幌に到着
                         しました。でも降車駅の上富良野までまだ乗らな
                         くてはいけません。2枚目の青春18切符を使って
                         、旭川を経由し上富良野まで鈍行列車の旅です。


上富良野駅には戸川さんとシャイダーが迎えに来てくれました。久しぶりの再会を
喜ぶのも束の間、十勝岳吹上温泉近くのキャンプ地に急がなくてはならないのです。
その後はクロスカントリースキーで雪の吹上温泉に行き入浴したり、かまくらを作っ
て遊んだりしました。ちなみに我々のキャンプ道具はあらかじめ、戸川さん宅に送っ
ておきました。
戸川さんには荷物を運んでいただいたり、
スキーを借りていただいたりと大変お世話になりました。





偶然にもテントは全員ダンロップのVシリーズ




戸川さんがタイで買ってきたトムヤムクンをごちそうしてくれました

帰りは下りと違って鈍行でうまく帰られる列車が無く、青森〜上野間は深夜
急行“八甲田”を使用しました(東海道線の普通列車と同じ車両だったのには驚いた)
        

 

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