『軍曹の貧乏旅行』

   新婚旅行はバイクで・・・・・

                                     1996.7.31〜8.19



 家内もバイクの免許を持っているので新婚旅行はバイクで・・・・となった。もっとも最初からハネムーンツアーなんか選択肢には無かったのは言うまでもありません(言ってるじゃないか)。北で行くか、南へ行くか悩みましたが、家内はまだ北海道を走ったことがないのでいざ!北海道へ!となったのです。

 会社の盆休みと、特別休暇を利用し3週間の休暇を頂きました。社会復帰して依頼の長期バケーションです。さすがに貧乏旅行と言っても、新婚旅行で東京−釧路間のフェリーを2等客室(要はごろ寝)では寂しいので奮発してロイヤルステートを予約しました。【注: 現在は近海郵船 東京−釧路航路は就航していません】

 船内の食事も以前のようなカップヌードル朝昼晩ではなく、レストランでの食事です。それでも船内のビール自販機は高いので、みみっちく乗船前に缶ビールとワインを買い込んでおくのを忘れはしません

 1泊目は肌寒い霧多布岬キャンプ場でした。キャンプの受付に行くと、前にいた女性が「バンガローは\410でしたよね」と言っている。1秒でキャンプはやめバンガロー泊する事に決定した。安すぎる・・・・・・。ログハウス風のバンガローは5人は泊まれる広さで快適でありました。夕飯はキャベツスープを作りました。

 楽しみにしていた川北温泉、からまつ温泉、薫別温泉の露天風呂は朝からドシャ降りの大雨の為、カッパを脱ぐのが面倒で入らずに通過してしまった。土砂降りの中、ライダー達と交わすピースサインはお互い頑張ろうぜ!と励まし合っているようでいいもんだ。

 
 

 8/4は「明日は晴れるでしょう」と言っていた天気予報を信じ、国設羅臼キャンプ場に野営した。ライダー、チャリダーがたくさんいて活気がある。設営後羅臼川にチョット釣りに出掛けたが釣果ゼロ。スゴスゴテントに引き返しあさりの炊き込みご飯を作った。明日は晴れるはずが、夕方よりドシャ降りの雨がキャンプ場を襲った。熊ノ湯は空いている早朝4:30に入った。昔とはだいぶ変わったようだった。

 コムケ湖国際キャンプ場を朝出発しヤソシ沼まで地図には載っていないダートを走った。ピンク、紫、青など色とりどりの花がいっぱい咲いていた。

 無人駅 はつの駅横の道を通り美深歌登スーパー林道に突入した。雨が降り続き体温は下がるばかり。加須美峠越えしばらくすると、歌登と仁宇布への分岐があるが、寒くてたまらず歌登にストレートに行くことにする。歌登より道道12号で枝幸へ。枝幸よりR238で浜頓別へ。あらかじめ予約しておいた東雲(しののめ)旅館へ投宿する。荷物を降ろしクッチャロ湖、ベニヤ原生花園に探検に出掛けた。東雲旅館は期待通りの豪華な食事で大満足でした。

 稚内発のフェリー“プリンス宗谷”から、裾のが大きく広がる雄大な利尻山が展望できた。大勢の旅人で賑わう沓形キャンプ場にテントを張り、近くで北の幸をたっぷり買い込みキャンプした。翌日はあいにくの風が強く、曇りであったが沓形コースから利尻山に登頂した。風が強く尾根に出ると、小さな砂利がスゴイ勢いで飛んできて顔に容赦無く当たり、思わずひるみそうになったが家内が張り切っているのを見て元気が出てきた(情けない・・)


利尻山  険しいのだ
 利尻島より礼文島へ渡り久種湖キャンプ場にキャンプしようとしたが、ちょうど工事中でユースホステル近くの海岸に仮設キャンプ場が設えてあった。しかし仮設にしてはあまりにもロケーションが素晴らしい場所でした。すぐ隣には銭湯までありびっくりした。船泊地区の盆踊りの日で、街中に提灯が掲げられ浴衣姿の人達が通りを練り歩いていました。


礼文島

 天塩川温泉に入りたくて地図を調べていたら、チョット手前に天塩川温泉駅があるのを発見した。たぶん無人駅だろう・・・・と予感し、温泉に入る〜無人駅で一夜の宿を取る・・・・という方程式が計算され一路、手塩川駅を目指した。もう!期待以上の無人駅でストーブ、トイレ、仮眠ベッド(2つ)があり言うこと無し。近所のおじさんの家に挨拶しながら、一晩泊まらしてもらうことを告げ、歩いて天塩川温泉\200に行き湯を浴びた。
 駅に帰って一杯やっていると、下りの気動車が止まり輪行バッグを担いだ3人の大学生が降りてきた。「この辺に温泉ありますか?」と言うので教えてあげ、温泉から帰ってきた彼らに買ったばかりのウイスキーを回した。京都大学の連中で青春18切符を使って来たという。話が弾み最終列車が着たときにはボトルは空になっていた。翌朝駅の掃除をして出発した。



快適な天塩川温泉駅 

 富良野の森林公園キャンプ場に設営し、日本一周で世話になった、あめりかんの所に会いに出掛ける。あめりかんは富良野市内でレストラン  a Dishをオープンさせたのだ(現在はペンション a Dish)。しゃれた感じの店内でメニューも面白そうなものばかりであった。世界中のビールが並び、食器にも凝っているようで1枚1枚すべて違うようだ。

 異常気象で雨ばかりの毎日、然別湖では雲一つ無いピーカンに恵まれた。思わずボートを借り2人で湖上に漕ぎだした。屈足で食料を補給し、ヌプントムラウシを目指す。曙橋からヌプントムラウシまでは13qのダートである。温泉に入って楽しいキャンプとなりました。翌日は曙橋手前より、ダート長45qのパンケニコロベツ林道を走ってきた。いろんな路面が楽しめる長い林道だ。

 帯広の戸川謙一夫妻宅に3泊させていただいた。戸川さんはモトクロスに凝っていて、RM125、CR250、YZ80とセロー、XT250などたくさんのバイクを管理していた。家の近くにコースがあり、なんと白昼堂々自宅からコースまでレーサーで走っていてしまえるのだ。山羊を飼育する牧場の管理をしながら、毎日モトクロス三昧の羨ましい生活をしている。広い庭で大きな焚き火をしたり、久美子さん手作りのおいしい料理をたくさん頂きました。野菜やハーブも自家栽培されていました。最後の晩餐には強力に辛いタイカレーをご馳走になりました。いつもお世話になってばかりの戸川さん夫妻です。

 

  
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