完熟堆肥

 完熟堆肥とは有機肥料(鶏糞、牛糞等動物性有機物と雑草、落ち葉等植物性
有機物など)が、発酵を終えた状態の物を言います。
 有機肥料をそのまま使用すると土中で発酵が始まり、その際発生する熱で作物
の根が焼けてしまい病虫害の原因になります(作付け1ヶ月前であれば大丈夫で
すが)。 化学肥料の使用を長年続けると、土がパサパサの砂漠化になっていき
ますが完熟堆肥を使うと、土はホクホクの軟らかい(耕耘も不要です)理想的な土壌
になります。
 我がへなちょこ農園ではそんな土作りを目指しています。

 6月下旬にへなちょこ農園を開園した時に刈り取った、大量の雑草は畑で燃やし
てしまいました。しかし夏草はアッという間に程なく腰の高さまで成長し、2回目の草
刈りでもやはり膨大な刈草が発生した。高さ90pで1.2メートル四方の木枠を作り、
その膨大な刈草を木枠の中に放り込みました。
 
 考えてみれば完熟堆肥を作るには時間は掛かりますが、材料費は乾燥鶏糞代
だけです。化学肥料より安くでき、刈り取った草をリサイクルできるのでエコロジー
でもあります。良いことずくめです。


             完熟堆肥をD.I.Y.!

  @  刈草(又はワラ、落ち葉など)を木枠に積み込む際、20g\300の乾燥鶏糞
     (無人市で売っていた)と、米ぬか、土、残飯を交互に刈草と混ぜ合わせる。
     (木枠に入れず積み上げるだけでも出来ます)

  A   雨が直接当たらないように、その上にビニールシートか板をかぶせておく。

  B   時々スコップなどで掻き混ぜ、新鮮な空気を送り込みます。

  C   原料となった物の形が無くなれば完成です。
  
 7月中旬に仕込んだ堆肥の10月29日の状態です。常にはシートを掛けてありま
す。積み込んだときは木枠の半分ほど高さがあったんですが、今では発酵が進
みだいぶ容積が減り、ホクホク暖かくていやな臭いもありません。
 もう使用出来る状態に近づきました。嬉しいことにカブトムシの幼虫が既にい
ーっぱい棲んでいます(イイ感じになっている証拠です)。

 秋草もたくさん刈ったので、10月29日に上写真横に木枠は作らず米ぬか、乾燥
鶏糞土、刈草を何層かに分けて積んであります。来年の初夏にはできあがると思
います。


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