松明台(たいまつ台)

今年(2016年)は亡き母の初盆になります。
我々の地方では初盆の時には松明台を設えて盆松明を灯す風習があります。
松明台を作ってみることにしました。

2016/8/16

真竹をナタで13本に割きます。真竹の円周を測って13で割り算して印を付けておきました。両刃のナタを使うとうまく割くことができると思い、両刃の剣鉈を使いました。割く長さは25pほどにしました。
皿になる部分を作るわけですが、竹をいきなり曲げようとしても思うように曲がってくれません。ガスコンロやバーナーで曲げたい部分を熱しながら力を加えていると、スーッと曲がり始めます。ちなみに私はヒートガンを使って作業しました。お皿の状態をイメージして角度を付けたら、すぐに水に浸けて「曲がり」を固定させます。
真竹の加工が終わりました。熱して急冷させれば写真のように曲がった状態で型が決まります。
次は縄を巻いていきます。2分5厘の縄を使いました。巻き始めが少し手こずりますが、中段辺りまでくればスムーズに作業が進みます。良く締まるようにテンションを掛けながら巻いてみました。
取り敢えず一対分巻き終わりました。

いいじゃん。
「山の土を使う」とか「田んぼの土を使う」など、人によって違いましたが私は畑の土を使ってみます。採取しやすかったのが理由です(^_^)  そのままでは使いづらいと予想されたので、フルイに掛けて土を細かくしました。
フルイ(粗目)を掛けた畑の土です。
土をバケツに入れて水を足しながらコネコネします。
んで、塗りつけていきます。どれくらい塗ればよいのか判りませんが、厚めに塗った方が良いと思います。松明を灯している間に縄が燃えては困ります。特に底(中央)の部分はたっぷり土を置いておきます。 取り敢えずこれで完成です。後は土(泥)が乾燥するのを待ちます。
日陰干しをして乾かしましたが、ヒビ割れが発生しましたので、上塗りしてみました。
さて、いよいよ松明を灯します。縄が熱くなるかな?と心配でしたが、松明が消えてから確認しましたが、心配は無用でした。ただ、松明の炎が皿の外側にも巻いてくるので、縁取りの土をもっと大きく(外側まで)盛っておくとべきだと感じました。
盆棚の両脇に女竹を立てるのですが、どうやって立てようか悩みます。私は3寸角の杉材に丸穴を空けて立てるようにしてみました。穴径は10〜12φ程度でよいと思います。
2018年7月

ご近所さんで初盆を迎えるお宅が2軒あったので、作ってさしあげました。


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