カヌーは値段も高いし、保管にも困る。車に積んでいったら車を取りに帰らなくちゃ
行けないし・・・・・・・。
でも一度川下りをしてみたい・・・・・・・と思い続けてひらめいた!
「そうだ。トラックのチューブに空気を入れてそれに乗って下ればいいのだ!」
僕にしてはナカナカいい発想であった。早速作戦をたてたのは1996年夏の事でした。
作戦計画
@ トラックのチューブをハイエースに満載し、大井川鉄道家山駅に車を停め
チューブ持参で列車に乗り込む(空気はあらかじめパンパンにしておく)。
A 大井川鉄道千頭駅で下車(千頭より上流には長島ダムがあるので)し、
大井川にに飛び込み流れに任せて川を下る。
B 途中河原に上陸、焚き火を起こして昼食をとる。(食材、調理道具はラ
ッコよろしくお腹の上に抱えていく)
C 日暮れ前にランディングし、チューブの空気を抜いて近くの駅から列車
で家山駅まで帰る。
(※ この作戦は大井川鉄道が大井川沿いに走っているので可能となった。)
上記作戦計画を仲間達に持ちかけると、皆二つ返事で「おう。行くぞ」ときた。
千頭駅下車後、出発前に早くもビールで乾杯!
スタート直後、あまりの水の冷たさに思わず悲鳴がでます。
荒瀬が手強く緊張します。転覆すると激流にモミクチャにされ、
主を失ったチューブは遙か先に流れていってしまいます。
流木でバランスを取り、お腹に乗せた大事な食料、ウイスキーを必死で守ります。
広い河原でうどんを作ります。焚き火で冷えた体を温めます。
大鍋のうどんに腹を空かせた連中が群がり、あっと言う間に鍋は空っぽです。
1日川を下ってついに上陸。駅を探しています。
最初のチュービングでは丸1日下ったにもかかわらず、出発駅の
千頭から2駅しか進んでいなかったことに大変ショックでした。
翌年からは昨年の続きから下り、3年掛けて塩合まで下ってこ
れました。次は身延線を使って富士川にチャレンジしようと狙っています。