建具の分解掃除

2013/6/27

左Before 右After 長年使い続けた建具を掃除しよう。 右写真はbefore、左がafterです。ガラスが付いたままクリーニングをしても問題ないのでしょうが、どうせなら建具を分解して掃除できれば細かい部分もよりきれいに出来そうです。    と言うことで建具を分解してみよう。
上の写真の裏側は右写真にようになっています。赤丸で囲った部分(縦桟)を最初にばらします。
ねじ外します 小さな皿ねじが1本入っているので、精密ドライバーでキズをつけないように慎重にねじを外します。
細かいほぞ穴 ねじを外したら桟の中央辺りを摘まんで上に引き上げると、桟がたわんで写真のように中桟と上桟からホゾが抜けてきます。
洗浄後の写真です 上桟のホゾの方が短くなっています。桟を外すとガラスとガラスの間に10mm程の隙間が現れます。この隙間に桟の凸が嵌まってガラスが固定されています。
スライドさせる順番があります 桟をはずしたらガラスを@の方向にずらし、次にA上の方向にずらしすとガラスをはずすことが出来ます。上桟のガラス溝は中桟よりも深く刻まれており、ガラスが外せるようになっているようです。写真は2枚目のガラスを外す時の様子ですが、1枚目を外す時には上の写真の約10oの隙間が横ズラシ量となります。
建具は基本的に上にスライドできる仕組みのようです 次に下側の大きなガラスを外します。上と下の順番はどちらが先でも問題ありません。こちらも上側(矢印側)に押し上げる事ができるようになっています。 中桟の下側にはその分の溝深さが刻まれています。
シビアな嵌め合い するとこのように下桟の溝に嵌まっていた部分があらわになります。そしたら手前に引き上げるか、向こう側に押すかすれば外れます。ちょっと力が必要かもしれません。
下ガラスを外すと縦桟にはこのような溝が刻まれていました。逃がしの意味なのでしょうか。
このような曇りガラスは現在は高価格との事 外したガラス枠です。上側にガラスを抜き差しできる穴が刻まれています。ガラス厚より約1mm大きく開いており、ガラスを引き抜くことができます。 建具をばらしてみると、日本の建具職人さんは精緻な仕事をする素晴らしい技術を持っているんだなぁ・・・と感心することしきりです。我が家の建具は至極簡単なモノなんでしょうが、それでもその仕事に感服してしまいます。
馬があるといろいろ便利です 外したガラスを馬にのせてゴシゴシ洗い上げます。 馬(ソーホース)は日曜大工だけでなく網戸の張り替えなどにも重宝します。2×4材と金具があれば誰でも簡単に作れます。 向こうでは上下のガラスを外して桟だけになった建具にホースで水を掛けてスポンジで洗い上げています。  
洗剤はシンプルグリーンを使いました。自転車やバイクの洗浄など何でも使えて便利です。
ばらし方は基本同じです 別の引き戸建具も分解します。一見すると一枚のガラスに見えますが、ばらしてみると18枚のガラスで構成されていることが判ります。上の和風建具をばらしてから、なんとなく建具の造りが判ってきました。
ベッセルの精密ドライバー 小さなプラスねじを精密ドライバーで外すと・・・
最初の1本は外す時に少し力が必要 1本の桟が外せます。
手間が掛かりそうです 縦桟の仕口は横桟の形状にぴっちり嵌まるよう、このような形状になっていました。
縦桟を外していけばガラスを順次外していく事ができます。全て外したら建具に水を掛けながら洗い上げます。ガラスも同様に一枚一枚きれいに洗います。これで細かい部分までさっぱりきれいになりました。
建具の仕組みは基本的には同じ要領のようです。
野球部の練習から中学生の息子が帰ってきました。 野菜作りに熱中していて、ポットに植えた苗の生育状況を観察しています。部活から帰ってくると、自転車から荷物も降ろさず苗の様子や畑の様子を見に行きます。



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