山仕事 2008冬〜2017春 

2008/12/29

まずは下草を刈ることから始まる 子供の頃は風呂を薪で焚いていた。学校から帰ってきて薪割りを手伝ったりしたものだ。冬の夜にパチパチと音を立ててお風呂を焚くのは楽しい仕事だった。風が強いと煙が家の中に逆流したりした。夜の勉強で(たいした結果を生まなかったが)足が冷たくなるので、アンカを使っていた。アンカに入れる豆炭もお風呂を焚きながら支度した。最近はあまり聞かなくなったが、薪を焚いたりする事を「くべる」と言う。方言かと思ったが、そうでもないらしい。
ここはまだ良い方です 薪にいきなり火が点くわけなく、焚き付けが必要だ。その焚き付けを「もや」と言った。「もや」は枯葉のついままの小枝を束ねたものだ。お風呂を薪でくべていた頃は、燃料の薪や「もや」を確保するため、下草は刈られ灌木が密生することもなかった。今は山を管理する事もなくなり、ご覧の通り、自然のなすがまま原野に帰りつつある。しかも孟宗竹が勢力を急拡大している。別の山には杉と檜の植林もあり、下草刈りや枝打ちをする祖父と一緒に山に入って遊んでいた。その山も今は孟宗竹が密集し、人も歩けないほどになっている。植林された山は「谷の奥」と呼ばれ、人家よりちょっと奥まった所に所在した。小さな沢が流れていた。山道があったのだが、通る人もなく現在は原野に帰っているだろう。そちらの山も何時の日か孟宗竹を成敗しなくてはいけないのだが、さしあたり元屋敷のあった裏山の孟宗竹と灌木を整備することにする。
尾根には樹齢の長い物も残っている 元屋敷裏山の尾根付近。この辺りにはまだ孟宗竹は進入してきていない。30年振りにここに立って、坊の谷を見下ろすと「おぅ〜 ここなのか!」と改めて位置関係を掌握し、ちょっとした発見をしたような気分になった。ちなみに元屋敷がある谷は西の谷と言うのだ。昔々その昔、古いお寺があり、坊の谷という地名がついたらしい。それに因んだ古い地名が小さな集落の中にたくさんある。油をとった「油田」、寺庭にあった「丸山」、大きな門があった「大門」、僧がぞろぞろ歩いていた「おそぞろ」等々。
地下足袋に限る! 山へ入るときは地下足袋に限る。長靴では踏ん張りが効かないので仕事にならん。この地下足袋は底にスパイクが付き、つま先には安全靴のようにプレートが入っているので、つま先で蹴ったりすることもできる。脛当ても二重に補強されているので、ラフな使い方をしても安全だ。これがダメになったらまた同じ物を買おう。
チェーンソーに憧れて スチールのチェーンソーMS230Cを購入した。レスポンスも良くその気にさせてくれるが、扱い方を気をつけないと危険だ。竹切り用のソーチェーン「かぐや姫」も同時購入した・・・が、足場の悪い急斜面に密生している孟宗竹を切り倒していくには、手鋸のほうが使い勝手が良い。切断しても蔓が絡まって倒れなかったり、倒れた後も枝を鉈で切り払ったりして、チェーンソーのエンジンを切ったり入れたりが頻繁で面倒になる。 手前のチェーンが竹切り用で、刃の数が2倍になっている
これがなきゃ山仕事はできない 山に持ち込む道具達。鉈・鋸・ヘルメット・水筒・手拭い・ipod・樹木図鑑    風が強くよく冷えた冬でも5分も仕事をすれば背中に汗をかく。寒いからと厚着していくと後悔する。早朝ランニングと一緒だ。ヘルメットはインナーシールドタイプの物を使っている。シールドはチェーンソーや鋸の切り粉の飛散から目を守ったり、ブッシュをかき分けて突き進む時に灌木の跳ね返りなどから目を守ってくれる。手拭いは汗を拭いたり、マスクにしたり、マフラーにしたり何かと重宝する。タオルだとポケットに入らないが、手拭いはポケットにもサラッと収まる。鳥の鳴き声や風に揺らぐ梢の音を聞きながら仕事をするのも「いとおかし」なのだが、ipodでAC/DCを聞くのも仕事がはかどる。
うむ こちらも手入れしないとな・・・ 通称谷の奥の山。杉が植林されているが、もう長い間手入れしていない。こちらも孟宗竹が勢力を着実に拡大してきている。なんかしら対策を打たないと、杉林が竹林になってしまう。正月飾り用のウラジロはここから採ってくる。
紙垂はウラジロの下だっけ? 山で取ってきたウラジロを使って正月飾りを作る。正月の御神酒には杉の葉を供える。杉の葉は手の届く所にはないので、取るのが大変だ。杉の葉を供えるのは我々の地方だけなのだろうか? 御神酒専用の徳利を使う
2013年4月14日

孟宗竹を成敗した。切り倒した後に枝を落として、4〜5メートル程度に切り揃えて並べて整理していくのだ。そうしないと歩くことも出来なくなる。後でまとめてやろうなんて思うと、かえって手間になるので切り倒したらすぐに片付ける。子供の頃は竹の子が出始めると朝昼晩毎日竹の子がおかずになった。
チェーンソーを1台新しく追加した。スチールのMS150 バー長250o 重量2.6kgと軽くて小さいので片手で楽々作業できる。切り倒した杉や檜の枝を落としたり、直径30p程度の木も工夫すれば切ることができる。MS150を使い始めたらMS230の出る幕が少なくなった。 チェーンソーは小さい方が扱いやすくて良い。刃を研ぐのも短い時間で済む。でも、たまにMS230で太い樹を切ると、強力なパワーと大きな刃で切削粉が大量に出てきて気持ちがイイ。 
2015年3月14日

道路沿いに直径50p近くある大きく樹高の高い杉が数本ある。これは倒す方向を確実に決めて倒さないといけない。道路に倒れたら電線を切ってしまうし、近くのお宅に直撃しかねない。近所のチェーンソーの師匠に助けを願った。チルホールというウインチのような道具を使うのだ。師匠がチェーンソーで切る作業を行い、わたしがチルホールで引っ張るのだ。
2017年1月4日

正月はお寺にお年賀の挨拶、姉家族といっしょに昼間から呑んだり食べたり、女房の実家に挨拶にいったりして体重が増えてしまった。  3日は自転車で初乗り。大井川からR362で春野まで廻って151qのサイクリング。
して4日から山仕事に復帰。 昼飯に帰宅するのが面倒なので、コッフェルとストーブを持って山に入り、ラーメンを作って食べた。
2017年1月22日

午前中、少し自転車に乗って午後から山仕事。
ヘルメット、サングラス、腰には鉈、愛用の鋸、米軍の水筒、スパイク付き安全地下足袋、革手袋が山仕事のスタイルです。寒い時でも山で動いてると汗をかきます。
女房は切り干し大根をザルに並べて干していた。楽しみだ。
2017年1月22日

まずは下草、雑木を刈り払わないと、先に歩いて行くこともできない。
2017年1月14日

6:04に出発して51qの早朝サイクリング
帰宅後、おにぎりを作ってもらって山へ入る。昼飯におにぎりを食べてしばらくすると、珍しく雪が降り始めた。大粒のみぞれのような雪だ。 仕方なく一時撤収。家に戻ると女房がおしるこを作ってあった。暖かいおしるこがありがたかった。 しばらくぐだぐだしていたら、雪が止んでいたので再び山へ戻った。
2017年2月5日

早朝サイクリングの後、山へ入った。
この檜の下に電柱の支線がある。支線の上に倒してしまうとまずい。半分ほど切ってからクサビを打ち込んで、支線に当たらない方向へ倒していく。
2017年2月18日

直径45p程のこの木は堅かった。
2017年2月18日

だいぶ明るくなって見通しも効くようになった。
小型軽量のMS150と燃料、チェーンオイル、メンテナンスセット、クサビ、ハンマーを米軍のアリスパックに詰め込んで山をよじ登る。 1日作業が終わって軽トラに道具を積んで帰宅します。

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