糸魚川→興津 日本横断サイクリング

2016/5/20〜21
















 人間ドックを終えてから自動車に輪行バッグを積み、JR興津駅横の駐車場に車を停めました。在来線で静岡駅まで移動し、缶ビールを買って12:52静岡発のこだま648号に乗り込みます。14:17東京駅17番線ホームに到着。14:24東京発の北陸新幹線 はくたか567号に滑り込めるよう、輪行バッグを抱えて大急ぎで22番線ホームを目指します。すでに乗客が長蛇の列をなしている。自由席車両まで輪行バッグを抱えて人混みを掻き分けホームを移動していると、乗れなくなると思いとりあえずすぐ近くのドアから乗り込んだ。

 北陸新幹線には荷物置き場が設置されており、車内を移動中に空きスペースを見つけたので、まずは輪行バッグを肩から下ろした。しかし、その車両はすでに満席になっており、隣の車両に空席を見つけてやっと座ることができた。平日の昼間なのに乗車率は非常に高かった。しかし、高崎駅で3割ほどの人達が降りていった。 JR東海の新幹線に比べて横揺れが気になった。あと、車掌さんの立ち居振る舞いはJR東海の方が慇懃な感じでありました。


17:25 糸魚川駅到着
 駅からホテルゑびやまで歩いて3分ほど。
18:40
 ホテルで旅装を解き自転車を部屋で組み立てた後、夕飯を求めてまだ明るい糸魚川の街をぶらついてみた。細い路地を入ると「鳥清」と書かれた赤提灯をぶら下げた居酒屋を見つけ、カウンターに席を取った。ビールを1本空けてから、地元糸魚川の地酒「加賀の井」をいただいた。2軒目はチェーン店の居酒屋で生ビールを流し込み、最後は駅近くのあおい食堂で酒とラーメンを取って酩酊満腹となった。

 あおい食堂でお酒を頼むと、若い女の子が客の前で一升瓶からコップに酒を注いでくれる。いいですねぇ。 人気のあるお店のようで若いお客さんで賑わっていた。最初からここで呑んでてもよかったな。20:20頃ホテルに戻り、明日以降不要となる荷物をまとめて、ホテルのカウンターで自宅宛に宅急便の申し込みをした。


3:57 日本海出発
 3:00に起床して身支度を調えチェックアウト。ホテルから2分ほどで日本海沿いを走る国道8号線に出られる。日本海の堤防をバックにスタートの写真を撮ったのが3:57。まだ薄暗いが空の闇は明けて白んできた。
 大型トラックが猛スピードで走っていく国道8号線を600メートルほど走ると、国道148号の終点 横町交差点になる。ここを左折したら国道148号の起点 長野県大町までオンラインで走る。予定通り午前4時に日本海を出発して、285q先の太平洋を目指してスタートした。
4:55
 勇躍スタートしたのだが、新潟県糸魚川市根知のあたりから長野県小谷村役場までは洞門とトンネルが連続するサイクリストにとっては恐怖の区間がひたすら続く。写真のように車道が幅いっぱいになっていて逃げ場が全くない上に、2〜4パーセントの登り基調ときている。
 とにかく目立たないといけないと思い、シートポストに付けているリアライトの他に、ヘルメットにBikeguyのレッドリアライトを追加し、さらに反射ベストを着用するようにした。それでも後ろからトラックの爆音が聞こえ始めると、恐怖を感じる事には変わりない。

 早朝のためか反対車線を糸魚川に向かうトラックや自動車に比べて、長野県に向かう車両は非常に少なかった。このルートを南下する予定がある方は早朝の通過をお勧めします。


4:56
 洞門の外側はこんな感じです。フォッサマグナ(糸魚川-静岡構造線)に沿って流れる一級河川 姫川沿いに道が作られています。姫川は翡翠の産出地として有名のようです。セドリックで初めてこの道を走ったのは31年前の19歳の事。50歳の今、今回は自転車で同じ道をは走ります。
 恐怖の洞門を避けて旧道を走れないかと調べてみましたが、旧道はすでに廃道となっており自転車でも通行は不可能のようです。
5:00
高度を上げてくると道路はこんな感じでセンターラインのない部分もあります。洞門とトンネルが混在します。出発して1時間快調快調。
5:25 湯原トンネル
 出発して約1時間30分で長野−新潟県境に到着した。写真の湯原トンネル(標高369m)を越えれば長野県小谷村となる。写真のようにトンネル内の路側帯は非常に狭い。
 かつて国道148号線のトンネルで自転車がトラックに引かれる死亡事故が起きている。


5:38 道の駅小谷
 道の駅小谷に到着するも朝早すぎて、まだ営業しておらず。 姫川を横に見ながら小谷の山里を走り抜けます。


6:49
 白馬の山々が見えてきた。サイクリストともたくさんすれ違うようになってきた。天気良し。気分良し。日本海からずっと一緒だった姫川は白馬村でお別れです。
7:50  大町 木崎湖 
 湖のすぐ横を大糸線が走る。大糸線(糸魚川−松本)は松本−南小谷をJR東、南小谷−糸魚川をJR西が管轄している。JR東の区間のみ電化路線。

9:56 松本城
 せっかくここまで来たのでちょっと松本城を見学した。観光客がたくさん。松本も28年ぶりに訪れたのですが、街並がきれいで整然とした印象でした。
11:49 塩尻峠
 今回の最高度地点の国道20号線 塩尻峠(1012m)に到着。  幹線国道の峠なので歴史や風情に欠けるが、峠を一つ越した・・・という感慨だけは感じます。
 去年の茅野−掛川国道152号サイクリングでは1200m以上の峠を4箇所越えたので、今年は上昇高度としては楽ちん。 ただし走行距離は60km長い。地図で比較すると距離の違いがもっとあるように感じるが、今回は最初から最後まで2車線道路で完結し、去年は林道を舗装したような狭路、つづら折れの道が多かったのかが判る。

2016年 糸魚川−興津サイクリング → 走行距離285.8km  上昇高度2612m  時間13.43     平均速度20.8km/h   消費カロリー9289カロリー

2015年 茅野−掛川国道152号サイクリング → 走行距離225.3km  上昇高度3066m  時間11:44  平均速度19.2km/h   消費カロリー7352カロリー



18:05 山梨県南部町
 塩尻峠を越えてからは釜無川沿いに国道20号を南下して、韮崎市から興津に向けて道を進める。南アルプス市を通過するのですが、しかしこの市名、なんとかならんのですかね?
 平成の合併で芦安村など2村4町が合併して誕生したそうですが、この命名センスを疑ってしまいます。
19:33  駿河湾到着
 おおむね予定どおり国道52号線の起点、静岡市清水区興津中町交差点に到着した。
 いやぁ どこがキツかったかって、国道52号線を静岡県に入ってから標高270〜330m程の小さなピークが3回ほどあるのですが、それをパスするのがしんどかった。自転車から降りてバス停のベンチでしばらく休憩してしまいました。  それでも何とか走行距離285kmの日本横断サイクリングは無事完走することができました。


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