引き戸制作
2017/06/17
小屋入り口に引き戸を作ろうと思います。
2017年4月 現在の小屋の状態です。 この状態になって10年以上経っていますが、今更ながら小屋入り口に引き戸を作ろうと思います。 台風の時に雨が入ってしまったり、冬の強風で枯れ葉や砂埃が舞い込んで来るのです。 |
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図面は頭の中で描いて適当に作り始めます。 イメージ的には下半分は杉板、上半分は換気も兼ねて格子にしようと思います。 材料は工場解体現場でもらってきて保管しておいたベイマツと、小屋の外壁に使って余っていた杉板を使う予定です。 ベイマツは厚さが1.2寸と1.5寸の2種類、幅も3寸と3.5寸とサイズがばらばらですが、ま、いいか。 新たに買わずに済むんで、なんとか使いましょう。 いきなりですが、ベイマツに格子用の穴を開けます。 久しぶりに登場の角のみ機。 4分のほぞ穴を開けます。 |
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4分のノミで4隅をピン角にします。1本の横桟に27箇所の穴を空けました。 目に見えて形にならない、地道な作業が続きます。 辛抱辛抱。 |
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上下左右で4本の横桟に合計108カ所の角穴を施工完了しました。 | |
次にホゾを切り出しました。 途中まで丸鋸で加工したのですが、精度確保が難しかったので新たな工具を入手しました。 中古のRexonの10インチバンドそーです。 昔からバンドソーを欲しいと思っていたのですが、ヤフオクで程度の良さそうなモノが出品されていたので、落札しました。 丸鋸で作業していたホゾ制作工程もバンドソーで加工できるようになり、作業時間の短縮に貢献できそうです。 鋸刃はTimber Wolf 周長1828o、6.4o×6pcに交換しました。 3寸のベイマツも切断してくれます。 |
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戸車を入れる1寸角穴を角のみで掘ります。 最初、角のみ機のスイッチを入れてもモーターが回らず焦りました。 テスターを使ったりしていろいろ点検したのですが、ブラシをきれいに掃除したら動くようになりました。 やはりメンテナンスは大切ですね。 |
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作ったばかりのサイクロン集塵機で切りくずをガンガン吸います。 掃除の手間をだいぶ軽減できます。 |
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格子戸の4分穴と戸車の1寸穴の加工が終わりました。 |
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サイクロン集塵機のホース(洗濯機排水用)を溝切りカッターに布テープで固定します。
掃除機と溝切りカッターを同時に動かせば、切り粉も吸い取ってくれます。
早起きして早朝の作業です。 丸ノコに比べて溝切りカッターは動作音が静かです。 |
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戸車の付いている下桟にはレールの逃がし溝、右に置いてある小桟(横桟)には杉板が入る溝を施工しました。
溝切りカッターは自在刃を使いました。チップソーなので切り口もキレイです。
戸車はベアリング付き、V溝型、直径50o、耐荷重100sです。 |
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框の側面にも杉板用の溝を掘り、底面になる部分にはレールの逃がし溝を掘ります。
組み上げると塗装しづらくなる部分は先に塗装しておきました。 塗料はガードラックのワインブラウンを使いました。 |
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ホゾの嵌めあいを確認するため、仮組みしてみます。 きついホゾはノミとバンドソーで微調整します。 |
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換気機能を持たせるため、格子を設えます。 格子の材料もバンドソーで切り出す予定でしたが、ホームセンターを物色していたらちょうど4分の材を売っていたので購入しました。 今回、新たに購入した木材はこの格子部分だけです。 他の材料はすべて廃材と残材でまかないました。 ここも組み上げてしまうと、塗装しづらくなるので先に塗っておきましょう。 |
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上の写真の状態から左の写真の状態にするのが手間取りました。 27本の格子木をホゾ穴に差し込むのですが、あっちを入れればこっちが抜けて・・・ 暗中模索しているうちに少しずつコツを掴んできました。 片手掛矢で打ち込んでいったのですが、クランプがあったことを思い出し(笑)、クランプでギューギュー締め込みます。 |
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格子を組んだ状態でもう一度仮組みしてみます。 ま、良いんでないかい。 |
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戸板になる杉板(6分×6寸)にサネ加工を溝切りカッターで施工します。 10oの相じゃくりとしました。 ちょっと手間になりますが、急ぐ必要はありません。 |
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框、上桟、横桟、下桟、格子、戸板のそれぞれの加工が終わり、いよいよ組み上げていきます。
片手掛矢で框を嵌めたり外したり、戸板の高さをバンドソーで調整しながら組みました。
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やっと形になりました。
かなり重くなりましたが、戸車をベアリング付きのモノにしたので転がりはスムーズです。
フラッシュで作ったペラペラの建具と違って、重量感のある(実際重い)頑丈な作りになりました。
うむ、こうやって見ると塗装しなくてもいいかな? とも思えます。
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でも塗装します。
表側は2度塗りしましたが、裏側は1度塗りでおしまい。
2度塗りすると色合いに深みがでます。
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引き戸の取っ手を取り付けます。
取っ手は真鍮製でアンティーク風のモノを選びました。
1個550円 ネット通販です。
ドリルで穴をあけてノミで仕上げます。
取っ手の縁の部分が2oの厚さなので、ノミで2oの座繰りを彫ります。 |
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上桟の天側に鴨居の溝にはまる凸を切り出します。
溝切りカッターで加工しました。
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自宅をリフォームしたときに捨てずに取っておいた雨戸用鴨居を再利用して、小屋入り口の引き戸鴨居とします。
溝の幅を拡げる加工をしています。
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完成しました。引き戸を閉じた時に若干隙間が出たので、戸車の取付け部分で高さを調整してピシャッと揃うようにしました。
ここの精度が出せるかどうか心配でしたが、やってみればなんとかなるもんですね。 「だめでも いいじゃん やってみよう」です。
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鴨居の凹と引き戸の凸の嵌めあいをどれくらい取るのか知りませんが、良い加減の隙間をつけて動きはスムーズです。 レールに戸を乗せたときの壁とのクリアランス、高さ方向の取り合いなどは図面を描けばすぐに判るのですが、今回は図面を描かずに取り掛かったので現物合わせをしながら加工しました。 |
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下桟の地側です。 レールは25o程のアングルをコンクリートに埋め込んで設えてあります。 アングルの直角部分に90度V溝戸車が転がるようにしました。 このレールを作ったのはかれこれ10年以上前の事。 やっと運用できるようになりましてん。 |
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色もなかなかイイじゃん♪
今までは間口が開けっ放しで小屋の中が丸見えででしたが、引き戸が付いたので外観も締まって見えるようになりました。
枯れ葉や砂塵の侵入、台風の時の雨対策にもなります。 材料費は・・・ 格子部材 4分角×3尺 @98 × 34本 = \3,332 取っ手 @550 × 2 = \1,100 塗料 \3,900 合計 \8,332 う〜ん。 なんとかなるもんですね。 |