軍曹の小屋作り
羽子板、火打梁

2005.04.30

 桁と梁、柱が交叉する四隅には羽子板ボルトで固定します。ドリルで貫通穴をあけて、M12ボルトで締め付けます。隣の田んぼは田植えが終わっています。娘が田んぼの中に泳ぐヒルを発見しました。気持ち悪いんだよねぇ あの泳ぎ方と姿が。渓流釣りに行くと山ビルをよく見かけます。あれもキモイ!二酸化炭素を感知しようと立ち上がって、にょろにょろひょろひょろする動きが何とも気味悪い。木からポタリと落ちてきて首やウエイダーの中でチルチル血を吸っている。痛くも痒くもないので血を吸っている間はナカナカ気が付かない。気持ち悪いので靴の底で踏みつけたりしても、遠い昔からみんなに踏みつけられてきたのであろう、鍛えられた強靱なその肉体は簡単にはギブアップしない。かかと落としを何度も続けるか、石で一撃必中の攻撃を加えるのだ。暴食漢のイワナもさすがに食事の対象とはしないようだ。 閑話休題 法隆寺に補強金物なんてあるわけないけど、僕が作る木造建築には一応金物を使っておこう(^^) 出来れば使いたくないのだが・・・ 最近の木造建築には必需品だ。
大きい画像で見られます  ←火打梁の図面です。クリックして大きく見られます(gifファイル)
水平方向の補強には火打梁を使う。在来工法の軸組ではすべて四角形の組み合わせの連続となる。四角形は横から力を加えると簡単に潰れてしまう。そこで三角形を作ってやるのだ。水平方向の三角形を火打梁、垂直方向の三角形を筋交いと呼ぶ。火打梁には3寸5分の材を使った。法隆寺と言えば当時のカンナは槍カンナと言って、現在我々が想像するカンナとは似ても似つかない道具で加工していた。その名の通り槍のような形をしている。それで平面を出すんだから昔の大工は大変な技術を持っていたんだなぁ。そんな法隆寺の宮大工西岡常一棟梁や斑鳩工舎の小川三夫棟梁の本を読んで、日本の伝統工法に憧れちゃったんだよねぇ。んな、2×4工法やログハウスなんて敵性建築なんてやってられましぇん。 ま、ド素人の僕がそんな立派な造作出来るわけありませんが、なんとなく真似事をしてみたくてネ・・・・笑
ノミでカンカンやります ボルト締め付け部の座ぐりを加工しています。ノミを打つ時には重たい玄翁を使った方が仕事も早いようです。1寸角の正方形の対角線の長さは(直角二等辺三角形の底面)は√2を乗算しますが、曲尺の裏側には角目という目盛りがありまして、角目の1寸とは√2を乗算した寸法になっているのです。日本人はエライ!
桁や梁と交わる部分を切り落とします。側面からは写真のように手ノコを使いますが、上面からは丸ノコで切り込んでおきました。この時の手ノコは縦挽き目を使います。横挽きとは全然違ってスルスル切れます。ちなみにこのノコギリは中学校の技術科で使ったヤツです(^o^) 十分切れます。  横挽きにはZソーを使っております。
旨くはまった コースレッドで固定した後、ボルトでもう一度固定します。外壁の施工が楽になるように座ぐりを入れました。
うむ、ナカナカ上手にでたぞ◎ 

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