軍曹の小屋作り


 今回は矩出しです。矩=カネと読みます。生コンで土間打ちをしたときの外枠は、建設予定地の形が平行四辺形になっている関係で直角にはなっていません。2間×2間が余裕で収まり、犬走りも見込んだ大きさで土地と同じく平行四辺形になっているのです。その中に正確な正方形を作り出すわけです。グランドに直角のラインを出す時には巻き尺を使って、サシゴ(3:4:5)の三角形で描いたりしますが、それには3人程の手が必要です。今日の作業可能出動人員は私を含めて一人(笑)です。一人でサシゴや1:1:√2を使うのはチョッと厳しい〜 でも何とかしなくちゃ前に進みません。 
 ま やってみよっかぁ!

2004.9.17

水糸を張ります  大矩(おおがね)という大きなT定規のようなモノを作ればよいのですが、面倒なので板をパネルソーで直角に切断して大矩の代役としました。水糸を止めてある貫の高さは 重量ブロックの高さ190+モルタル分10=200o に設定してあります。外寸は建物が2間×2間で土台が3寸5分角なので 1.75寸+1.75寸+12尺=12尺3寸5分 です。  まずは一辺を決めて水糸を貫に張ります。そこから発泡大矩を使って矩を出していきます。手があと4本あったらサシゴでやりたいんですが、今日は平日なので僕の両手2本しかないので・・・・・
なんとなく形になってきました  苦労してどの辺も同じ寸法の四角形が出来ましたが、最後に対角線の長さも確認します。12尺3寸5分=3742o×√2=5291oの筈です。おそるおそる測ってみると、5305!もう一方は5281! トホホホホ  さすがに目をつぶるわけにはいきませぬ。 修正を繰り返して何とか4oまでの誤差に追い込みました。 ここで現場監督の私からOKサインを頂けたので作業員の私はホッと一息です(ホントにこれで良いのだろうか?)次にアンカーボルトを打ち込む位置を出す為に、水糸に沿ってブロックを仮置きしてみました。
定価10万円近くします!  アンカーボルトの位置を罫書いてからはハンマードリルでコンクリートに穴をあけます。ホントは生コンを打った時にボルトを打っておけば良かったんですがネ このハンマードリルは高い!素人には買えません。超硬ドリルは購入、ドリル本体は曽根製材のタツヤに貸してもらいました。
さぁさぁ叩きましょう  アンカーを打ち込みます。そのままブッ叩くと変形したりして後でボルトが入らなくなったりします。何か当て物をして叩けば大丈夫です。
全部で10本立てました  1mの全ネジボルトを土台を締め付けられる長さに切断して、アンカーにねじ込みました。今日はここまでで作業終了です。次はいよいよモルタルを練ってブロックを並べていきます!

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